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詩劇=夢乃月愛花と美しき乙女達

その3~洋平サイド

洋平は、今日も少女が弾いている音色を聴いている。少女が、音色を奏でるとまぜか、眠りに落ちてしまう。しかし、洋平は、少女の音色を最後まで、聴いている。もちろん、少女の音色を録音している。後で、歌詞と一緒に合わせる為だ。今日、少女が奏でている曲は、洋平は全く知らない曲だった。「これは、新曲かな?」と思った。初めて聴く曲に、とても居心地が良かった。この新曲は、洋平が思うには、「真夜中の公園で、恋人達が愛し合うような」優しい曲だ。それを聴きながら、瞳を閉じて、心の中で歌詞を作ってみる。これもなかなか、作ってみると、結構合いそうに感じた。忘れないうちにノートに書いた。少女の曲は、ゆっくりの為に、すごく助かる。最後まで、心地の良い曲を聴くことが出来た。そして演奏が終わると、静かに少女は、消えてしまった。少女が消えた同時に日が昇り、時計台の鐘が鳴る。まるで、何も無かったかのように、今日は始まる。洋平は、少女のことが気になっていた。「いったいあの少女は、どこから来ているのだろうか?。いつか俺は絶対にあの少女に話をしてみたい」と思いながら、眠りについた。 あの新曲のタイトルを「愛と優しさのセレナーデ」と付けた。 



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